皮膚科での汗疱は治療できる?!ステロイド剤やビオチンによる治療とは?

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汗疱は足の裏や掌、指の側面などに小さな水疱が見られる病気で、再発性の皮膚疾患のひとつです。高温多湿の夏などの時期に見られることが多く、原因は不明ですが、発汗などもひとつの要因だと言われています。

通常、痒みはありませんが、発疹を伴う時は強い痒みが見られることもあり、水疱が複数の塊になると大豆状になるケースもあります。比較的軽症の場合は、2週間から3週間ぐらいで古い角質が剥がれ落ちて、自然に治癒することも多い病気です。

古い角質が剥がれる時は、無理に剥いたりせずに尿素入りのクリームなどを塗って、お手入れをしておくと良いでしょう。

ステロイドによる汗疱治療とは?

尿素クリーム画像

資生堂 尿素10%クリーム

主婦は調理や食器洗いで水仕事をする機会が多いですが、食器洗い洗浄機を使用したり、家族に手伝ってもらい、なるべく水仕事を控えるようにしたほうがよいでしょう。

さて、そんな汗疱ですが、一般的にはステロイド剤の塗り薬による治療方法が有効とされています。

ステロイドとは、副腎(両方の腎臓の上端にあります)から作られる副腎皮質ホルモンの1つです。ステロイドホルモンを薬として使用すると、体の中の炎症を抑えたり、体の免疫力を抑制したりする作用があり、さまざまな疾患の治療に使われています。副作用も多いため、注意が必要な薬です。

引用元:東京女子医科大学病院

このステロイドですが、副作用も強く怖いという印象をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか?

  • ムーンフェイス(顔がまんまるとむくんでしまう。)
  • 糖尿病が悪化してしまう
  • 皮膚が薄くなってしまう

このような副作用は主に点滴などの内用薬を摂取した際に起こることが多いのですが、軟膏などのように局所的に塗る外用薬ではめったに表れることはありません。

皮膚科にいった場合は、このステロイド軟膏を処方されることが多いです。

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アンテベート軟膏(ステロイド軟膏)

ステロイドにもランクがあり、下記がそのステロイドの効果が強い順番になります。

ランク 商品名 一般名
best
(最強)
デルモベート プロピオン酸クロベタゾール
ジフラール
ダイアコート
酢酸ジフロラゾン
very b
(かなり強力)
リンデロンDP シプロピオン酸ベタメタゾン
マイザー ジフルプレドナート
ネリゾナ
テクスメテン
吉草酸ジフルコルトロン
トプシム
シマロン
フルオシノニド
ビスダーム アムシノニド
アドコルチン ハルシノニド
ブデソン ブデソニド
パンデル 酢酸プロピオン酸ヒドロコルチゾン
アンテベート 酢酸プロピオン酸ベタメタゾン
フルメタ フランカルボン酸モメタゾン
b
(強力)
リンデロンV(G) 吉草酸ベタメタゾン(ゲンタマイシン配合)
メサデルム プロピオン酸デキサメタゾン
プロパデルム プロピオン酸ベクロメタゾン
ザルックス
ボアラ
吉草酸デキサメタゾン
リドメックス 吉草酸酢酸プレドニゾロン
フルコート
フルゾン
フルオシノロンアセトニド
エクラー プロピオン酸デプロドン
medium
(中等度)
ケナコルトA
レダコート
トリアムシノロンアセトニド
テストーゲン ピバル酸フルメタゾン
ロコイド
プランコーン
酢酸ヒドロコルチゾン
キンダベート 酢酸クロベタゾン
アルメタ プロピオン酸アルクロメタゾン
weak
(弱い)
オイラゾンD
グリメサゾン
デキサメタゾン配合剤
デキサメサゾン デキサメタゾン
プレドニゾロン プレドニゾロン
コルテス
テラ・コートリル
酢酸ヒドロコルチゾン
ドレニゾン フルドロキシコルチド
ダブベタ ベタメタゾン
セレスタミン ベタメタゾン+マレイン酸クロルフェニラミン
オイラックスH ヒドロコルチゾン

引用元:管理薬剤師.com

ここで注意が必要です。

ステロイドには即効性があり、効果を体感しやすい部分がある一方で継続使用してしまったり別の肌にトラブルが起こるなどの問題が起きやすいです。

薬を処方されたのならば、使い方を詳しく聞いたほうがよいでしょう。また、上記の図を参考にしつつ自分が処方された薬の強さを把握しておくことで過度な使用も避けられるかもしれません。

ビオチン治療ってなに?

皮膚科ではビオチンによる汗疱治療を行っているクリニックも存在します。

このビオチンとはビタミンB群の一種ですが、皮膚を形成するために重要な役割をしている栄養素です。このビオチンが欠乏してしまうと肌湿疹などのトラブルになることがあります。

腸内の環境が悪くなって、悪玉菌が増殖してくるとビオチンが欠乏しやすくなります。

臭いの強いおならが頻繁に出てしまう人や、便秘気味の人は腸内環境が悪くなっており、体の免疫力が低下したり、肌荒れをしやすくなってしまうのはそのせいです。

一部の皮膚科ではこのビオチンを処方してくれます。この場合はビオチンを口から飲むのですが、ただ単に経口摂取すればよいというわけではありません。ビオチンは乳酸菌に食べられてしまうのでビオチンだけ摂取していると単純に乳酸菌だけが増えてしまいます。

そのため、整腸剤などを一緒に服用することで乳酸菌をコントロールする必要があります。

その他にも、整腸剤以外にもビタミンCも摂取することが大切です。ビタミンCがあることでビオチンの腸内吸収を高めてくれます。

また、ビオチンを補っている時は、なるべく飲酒は控える必要があります。肝臓でアルコールを分解する時に、大量にビオチンを消費してしまいます。

さらに、普段喫煙をしている人は禁煙を心掛けたり、普段の生活では疲労を溜めないように、充分な睡眠を取る必要があります。

プチ断食で汗疱は治せる?

プチ断食を行うと、腸内の環境が良くなり、汗疱の症状が改善するケースがあると言われています。胃腸が休まり、体内の老廃物や毒素を排出するためです。

最近では酵素ドリンクや野菜ジュース、スムージーなどを一食に置き換えるプチ断食もはやっていますので、普段から暴飲暴食気味な人などはこういった食生活を見直してみることも重要といえるでしょう。

まとめ

  • 点滴などの内用薬と異なり副作用の少ないステロイド軟膏を処方された場合でも、念のため薬の強さを把握し、詳しい使用方法は医師に聞いておきましょう
  • ビオチンと併行して整腸剤やビタミンCを摂取し欠乏したビオチンを補う治療法もある
  • 腸内環境を整える為、プチ断食を行う治療法もある

 
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